B5WCオムロン
色の変化と違いを見逃さない
〜機器の自動化に貢献〜
機器内蔵用 カラーセンサ新登場
労働力不足が顕在化し、様々な業界で機器の生産性向上や機能向上が望まれています。
生産工程では計画的なメンテナンスやリモート監視により機器全体の見える化のニーズが増えています。
サービス業ではニーズの多様化への適合と共に負荷軽減や人件費高騰により自動化による生産性向上が必要になってきています。
このような状態監視やニーズの多様化に対する解決策の1つとして「カラーセンサ」による解決を提案します。
工作機の潤滑油の劣化が進むと機器の故障につながりますので、潤滑油の色をモニタリングすれば、潤滑油の劣化を色によって交換時期を推定することができます。
また、ドリンクサーバーではカップの色に応じた動作を決めておけばカップの色に応じた飲料選定を自動化できます。
多様化するニーズに対応する機器の多機能化を実現します。
さらに自動化により店舗業務の生産性の向上にもつながります。
同時に、自動化により機器が飲料を作っている間に他の業務をすることができれば、生産性向上につながります。
■カラーセンサの原理
カラーセンサは白色LEDを光源として光を照射し、検出物体の色によって決まる反射光(赤色、緑色、青色の比率は色によって固有)を受光します。カラーセンサは受光した反射光を赤色、緑色、青色に分離し、I2Cの通信方式で赤色、緑色、青色のデータ(RGBデータ)を電圧値で出力します。
たとえば、赤色と黄色の検出物体の場合、白色LEDによる反射光は赤色と黄色でカラーセンサから出力される赤色、緑色、青色の出力値は異なりますので、赤色と黄色を区別できます。
カラーセンサ活用のご提案
液体の状態監視
カラーセンサが液体の色の変化を監視し、機器のメンテナンスの効率化に貢献します。
■機器の多機能化
検出物体の色情報に応じた動作により、機器の多機能化、業務の自動化に貢献できます。
■機器の安定動作
従来の光センサのように反射光量の差で検出するのではなく、物体を色で検出することで、機器の安定動作に貢献します。
カラーセンサが液体の色の変化を監視し、機器のメンテナンスの効率化に貢献します。
■課 題 潤滑油が劣化すると機器の故障の原因となります。担当者ごとの属人的な判断基準や点検頻度により交換タイミングが遅延すると、突然の故障や破壊で一定期間、生産できなくなるリスクがあります。 |
■カラーセンサ
カラーセンサで潤滑油の色を監視すれば、機器ごとに潤滑油の劣化具合を色で定量的に把握でき、担当者によらずに最適なタイミングで交換できます。
石油製品色標準試料*を用いてカラーセンサの出力電圧値をRedに対するGreen、Blueの比率をグラフ化しました。石油製品色標準試料*に応じてRGBデータの比率が変化しています。
*ASTM色用
■課 題
稼働状況に応じて機器ごとに潤滑油の劣化が異なるため、潤滑油の交換が煩雑になり、管理工数が増大します。
検出物体の色情報に応じた動作により、機器の多機能化、業務の自動化に貢献できます
■課 題 有無検知センサでは有無検知は可能ですが、種類に応じた信号出力ができません。 |
■カラーセンサ
カラーセンサの色に応じた信号出力で、色ごとに機器の動作を設定することで、多様化するニーズに応える機器の多機能化を構築できます。
たとえば、紫色のカップの色を認識すれば、グレープジュースを提供し、赤色のカップの色を認識すれば、ストロベリージュースを提供と、カップの色ごとに提供するジュースの設定が可能です。また、ボタンの誤操作による飲料の廃棄ロスを削減することが可能です。
マンセルカラーを用いてカラーセンサの出力電圧値の最大値を100%として、最大電圧値に対するそれぞれの電圧値の比率をグラフ化しました。マンセルカラーの色に応じてRGBデータの比率が変化しています。
物体を色で検出することで、機器の安定動作に貢献します
■課 題
従来の光センサのように反射光量の差で検出する方式の場合、背景を検出したり、背景の影響で検出物体を安定検出できない場合があります。
■カラーセンサ
カラーセンサによる、検出物体の色ごとの信号出力を使用すれば検出物体の有無を確認できる場合があります。