E8PCオムロン
「圧力+温度」の同時監視で、作動油・シール材の異常兆候を発見
プレス機
マシニングセンタ
シール材塗布機
■従来の課題
[シール材の温度上昇による接着品質不良]
◦ 温度によりシール材の粘度が変化するため、塗布圧が一定でも塗布量は変化する。
◦ 塗布量を安定させるためには、塗布圧と温度の両方を制御する必要がある。
◦ しかし、センサを2つ設置するスペースがない。
■オムロンの提案
塗布量変化の兆候を捉え、部品不良発生を防ぎます
シール材の粘度の低下を、温度監視することで異常兆候として発見可能に。温度と圧力を同時に監視することで、保全員の経験や勘に頼らずに温度と塗布圧の適正範囲を定量化することができます。
マルチセンシング技術
【圧力】高耐圧で耐環境性に優れたセラミックパッケージの圧電素子(ピエゾ素子)を採用。
ひずみゲージの抵抗変化から圧力値を検出します。
【温度】圧電素子裏面に実装されている温度計測素子で温度を測定します。
■異常原因がわかるマルチセンシング表示【特許出願中】
「流量+温度」「圧力+温度」の両方を見て判定します。IO-LinkによるPLCへのデータ出力も可能なので、異常な状態になる前に保全がしやすくなります。表示色は3パターン、消灯も合わせると4パターンの設定が可能です。
■わかりやすい単位別表示
物理量の単位に変換して表示します。
■基準流量に補正できるスケーリング機能
検出流量値をアプリケーションの基準流量(赤線)に補正できます。基準値と検出流量が乖離する場合にお使いください。
■見やすい高輝度LED表示
奥まった場所や暗い場所でも見やすい高輝度LEDを搭載しています。
製造現場の暗い場所や奥まった場所に取り付けられても、高輝度LEDで状態を見やすくお知らせします。どのセンサで異常の兆候があるか、表示灯の色ですぐにわかります。
■取り付け場所に応じて角度を調整
角度調整330°
アダプタに締め込んだ後に、表示部を見やすい角度に調整できます。
180°反転表示
180°回転して表示できます。
■ピーク/ボトムホールド機能
異常発生時に現場にいなくても瞬時データの特定ができます。
■NPN/PNP切替機能
出力の極性をボタンで簡単に設定でき、保全在庫の削減に貢献できます。
■2系統のアナログ電流出力
流量値あるいは圧力値と温度値を同時にアナログ電流で出力できるので、アナログ入力機器しかもたない設備でも2つの物理量を同時に監視できます。
■センサ状態もわかる自己診断出力
センサ自身の状態を自己診断し、接続ミスや不調を起こす兆候が現れると自主的にお知らせします。
■上位機器から一括設定
保守メンテ時は、初回取り付け時と同一条件になるように設定が必要です。IO-Link機能を使えば、上位から一括設定が可能。製造品質に影響が出ないよう熟練者が日々行っている調整を数値化して管理できます。
■現場課題の簡単見える化
センサを現場課題の見える化ツール"F-Scape"につなげることで、複雑なシステム構築をしなくてもプログラムレスで簡単に既存設備においてセンサデータの収集、遠隔監視ができます。
■コンパクトで省スペース
配管がいくつも並んでいる狭いスペースにも取り付けられます。
■充実のケーブル・アダプタ群(別売)*
* アダプタはオムロンの専用品をご使用ください。 また、圧力センサに過大な脈動やサージ圧が想定される場合は、スロットル(別売)の装着を推奨します。
■清掃しやすい構造
定期点検時など、配管から簡単に取り外すことができ、清掃しやすい構造です。
■耐久性の高い接液部材質