NX701-□□□□オムロン
最大256軸までの大規模システムの高速高精度制御に最適
技術革新に伴う製造難度の高まり、製造現場の人手不足への対応のため、マシンに求められる機能・性能は高度化しています。 これに応えるべく、マシンオートメーションコントローラNJシリーズがリードしてきた高速・高精度マシン制御コンセプトが更に進化しました。 最速125μs周期の高精度なモーション制御、大幅に高速化された命令実行性能が、マシンのタクトを短縮し、動作精度を高めます。
基本命令実行 0.37ns【業界最速】
モーション制御 125μs/8軸【業界最速】
インテル®CoreTM i7プロセッサー(クアッドコア)を搭載し、命令実行性能を大幅に高速化(基本命令実行0.37ns、倍精度実数型算術命令3.2ns)。サーボモータやステッピングモータへの指令値更新も最速125μs周期で実行可能で、滑らかなカム動作や、軸間の高精度な補間制御や位相調整が実現できます。
シーケンス制御とモーション制御の統合
シーケンス制御とモーション制御を1台のコントローラに統合し、センサやアナログ入出力とサーボモータやステッピングモータの動作を同一タスク上で処理できます。これにより、センサからの位置や変位、テンション情報をモーション制御に高速・簡単にフィードバックすることが可能です。
ジッタ1μs以下の高精度フィードバック制御
NJ/NXコントローラは、入力から出力まで定周期で同期させた動作が可能です。EtherCATスレーブユニットに内蔵された、ディストリビューテッドクロックの時刻を同期させることにより、画像処理システムFHシリーズ、変位センサZWシリーズ、I/OユニットNXシリーズ、サーボドライバG5シリーズ/1Sシリーズなど、様々なユニット間のリフレッシュタイミングを同期。入出力タイミングのずれを1μs以下に抑え、高精度なフィードバック制御を実現できます。
高度なアプリケーションを簡単に実現
ソフトウェア機能部品集のSysmac Libraryは、豊富な制御プログラムのノウハウをファンクションブロック化しています。マーカ位置で正確にフィルム切断を行うロータリナイフや、物体搬送時の制振制御など多様・高性能なマシン制御を短期間で容易に実現できるようサポートします。
ニーズの多様化への適応、需要変動への柔軟な対応、品質向上・不良品ゼロへの取り組みのため、生産現場でも大量のデータを扱えるプラットフォームが求められています。NX7は大容量メモリ、高速Ethernet通信を備え、それらをマルチコアによりマシン制御と独立して動作させることで、マシン制御とデータプロセッシングの両立を実現します。
メモリ容量 260MB【クラス最大】
260MBの大容量メモリを搭載し、ますます増大する段取り替え時のレシピデータや、生産性・品質向上のための大量の検査結果・トレースデータ収集にも余裕をもって対応できます。
マルチコアによる並列処理
インテル®CoreTM i7プロセッサー(クアッドコア)を搭載し、マシン制御とは独立してデータ通信・処理が行えます。マシン性能への影響を気にせず、ますます増えるデータを高速に扱え、また工程改善のためのデータ処理追加にも対応できます。
Ethernet 1Gbps x2 【業界最速】
ギガビットEthernet対応の通信ポートを2ポート標準装備、FTPサーバ・クライアント機能も搭載し、大容量データもストレスなく上位系へ送受信できます。またEtherNet/IP通信では、最大40,000ppsでのタグデータ通信・CIPメッセージ通信が可能です。
1台のNX7で最大256軸までのモーション同期制御ができるため、大規模ライン装置をシンプルに構築可能です。
最大256軸を1台のNX7で制御
従来、複数台のコントローラで分割して制御しなければならなかったライン装置を1台のNX7で同期制御することができます。これにより、面倒なコントローラ間同期処理をアプリケーションで実装する必要がありません。
パフォーマンスの向上
基本処理性能の高いNX7なら、1台のコントローラに集約しても余裕をもって動作します。加えて、従来は複数のコントローラ間で発生していたインターロックやコントローラ間同期処理が不要となるため、パフォーマンスの向上が見込めます。
最大512ノードを省配線で接続
最大512ノードをEtherCAT上にディジーチェーン接続できるため、大規模ライン装置の立ち上げ工数を削減できます。
Sysmacオートメーションプラットフォームは、シーケンス制御、モーション制御、高速ネットワークEtherCATに加え、センサからアクチュエータ、セーフティ機器、表示器までを統合。それぞれを組み合わせた機能により、装置・ラインの安定稼働を実現します。
EtherCAT対応センサとの組み合わせによりセンサ機器を予防保全
センサの状態をモニタリングすることにより、汚れによる誤動作や経年劣化による故障を事前に検知できます。* また、センサの設定をバックアップ・リストアも可能なため、トラブル発生時のダウンタイムを短縮します。
ネッワーク・モーション制御の統合によりアクチュエータ機器の予防保全を実現
高速ネットワークEtherCATと、モーション制御を統合したNJ/NXコントローラなら、アクチュエータ機器も高速に常時モニタリングが可能です。
* NJ/NXコントローラとEtherCAT通信対応ファイバセンサ形E3NWを組み合わせ、表示器の画面を作成することで可能です。オムロン表示器NS/NAシリーズ向けのサンプルプログラムをご用意しています。詳しくは当社販売員までお問い合わせください。