RXシリーズ高砂製作所
●内部抵抗可変
●ラッシュ電流抑制機能
●スルーレート可変
●通信機能標準装
●アナログ制御
19インチラックマウント専用の可変CV,CC直流電源で、1Uサイズ薄型タイプながら定格出力1.2〜1.5kWのハイパワーで、通信機能と外部アナログ制御機能を装備し遠隔監視制御にもローカル制御にも柔軟に対応した組込み用電源です。
デリケートな負荷に対応したラッシュ電流抑制機能やスルーレート可変機能、装置の評価に役立つ内部抵抗可変機能など有用な機能を標準装備した直流電源です。出力電圧設定や電流設定をフロントパネル設定や通信機能で制御するほか外部の電圧(0〜5V/10V)や外付け抵抗でコントロールすることや出力ON/OFFを小信号用接点(スイッチ、リレー、フォトカプラなど)で制御することが可能。また出力電圧や電流をアナログモニターすることや電源の動作状態、異常状態をフォトカプラ出力する機能も標準装備しています。
■通信機能LAN,USB,RS-232C,RS-485を標準装備
遠隔監視制御に最適なLAN機能とローカルな制御で簡単接続できるUSB通信を標準装備しました。またレガシーインターフェイスで実績のあるRS-232CやRS-485ポートも装備していますのでオプションケーブルを別途用意していただくことにより使用可能です。
(コマンド体系はSCPI形式 GP-IBは工場オプション)
■アナログ制御を標準装備
出力電圧(CV)値・出力電流(CC)値をフロントパネルのツマミ操作による設定や通信制御でのデジタルコントロール以外に外部信号発生装置(5V/10Vフルスケール 入力インピーダンス1MΩ) などや外付け抵抗器(固定抵抗、半固定抵抗、ボリューム、ポテンションメーター等で5kΩまたは10kΩでフルスケール)で制御可能。
出力ON/OFFも小信号接点(500μA程度:内蔵電源5Vに抵抗10kΩでプルアップされているので外部接点で短絡・解放)にて制御可能。このほかシャットダウンや出力電圧、出力電流のアナログモニターや電源の動作状態がわかるステータス出力、アラーム出力なども装備
(絶縁アナログ制御は工場オプション)
■ラッシュ電流抑制機能を標準装備
非線形の特性を持つダイオード、ハイパワーLEDなどの半導体の制御に最適なラッシュ電流抑制機能を装備
(CV優先・CC優先機能を選択可能)
■リモートセンシングがさらに安全に
(センシング方式に誤配検知機能が搭載され誤配によるトラブルを防止)
■内部抵抗可変機能を標準装備
電源の内部抵抗を疑似的に可変することで、太陽電池や 燃料電池、化学電池をエミュレーションすることができます。簡易的にI−V特性を近似することが可能で外付け抵抗に比べ電力ロスを抑えることが可能です。
(電源の出力インピーダンスを可変できます。)
■スルーレート可変でソフトスタートストップを可能に
太陽電池など緩やかに変化するデバイスの試験や別途逆流防止ダイオードなどを装備することによりモーターやコイルなどの誘導性の負荷、バッテリーやコンデンサーなどの容量性負荷などの電源投入時などの立上り・立ち下がりを可変し突入電流を抑制する機能も装備
(電源の立ち上がり・下がり速度を可変できます。)
■安心の3年保証
■内部抵抗可変機能 (標準装備)
この機能により化学電池(放電時)の内部抵抗や太陽電池燃料電池のI−V特性を近似させることができます。
電源の内部抵抗を疑似的に可変することで、太陽電池や 燃料電池、化学電池をエミュレーションすることができます。定電圧モードで動作しているとき、負荷電流による電圧降下を意図的に発生させることが可能で、 この機能により化学電池(放電時)の内部抵抗や太陽電池燃料電池のI−V特性をより簡単に近似させることが可能になりました。外付抵抗などを使わないため、わずらわしい抵抗値の変更のたびに抵抗器などの切替作業なども不要なります。また抵抗体からの発熱や電力損失がありません。外付けの物理的摺動式抵抗器に比べ、半導体方式デジタル制御の等価動作なので、ブラシ等劣化や経年変化よるガリΩのような接点等の接触不良によるチャタリングや抵抗値が不安定な状況などがありません。繰り返しの再現性も心配なく通信インターフェースから簡単に設定できます。
設定された内部抵抗値に応じて出力電流に反比例するように高速に内部抵抗相当分出力電圧値を変化させるため、外付け抵抗方式に比べ外付け抵抗の電力ロスがありませんので設置スペースや空調ロスが大幅に低減されます。
※直流的な動作に限ります。過渡的な現象の近似には適しません。
■ラッシュ電流抑制機能(CC優先モード) ≪立ち上がりモードの選択機能≫
電力用ダイオードや高出力LEDなどに一定の電流を流して通電試験を行う用途では、従来の直流電源では内部回路に改造を加える必要がありました。これは、従来の直流電源が主に定電圧での使用を想定しているためで、ダイオードのように非線形なV−I特性を持つ負荷に対して、定電圧モードで立ち上げ→電流ゼロ→順方向閾値電圧を越える→電流急激に上昇→定電流設定値をオーバー→電流制御開始(トランスファ領域)→定電流に安定という過程をたどるためでした。 HX-G4 FIシリーズでは使用目的にあわせて従来型の定電圧(CV)優先モードとダイオードなどに最適な定電流(CC)優先モードを選択使用できるようにしました。これにより、ダイオード負荷でもオーバーシュートのない速い立ち上がりの電流が得られます。
■スルーレート可変機能
太陽電池など緩やかに変化する発電デバイスの最大電力点追従 (MPPT)装置の適正試験などに最適です。また電源装置からスイッチON/OFFによる通電では正常動作するが緩やかに変化するような発電デバイスでは正常動作しない場合、もしくは0Vからその装置の定格電圧まで緩やか可変すると、冷却用ファンが回転する前に内部回路が動作し排熱できない、CPUなどを内蔵したデジタル制御回路が初期化段階が長引きその間パワー部や周辺装置と協調が取れない、発振回路が正常に動作しないなどの異常な挙動を起こさないかテストする場合にも最適です。またランプや大容量コンデンサ(容量の大きいものバッテリーなどは逆流防止対策必要)、誘導負荷(接続する場合逆流防止、逆起電力対策必要)など、突入電流が寿命に影響する負荷では、電圧の立ち上げ時にスロープを付けて突入電流を抑えたい場合があります。このような場合を想定して出力電圧、電流のスルーレート(上昇率、降下率)を設定する機能を装備しました。この機能は電圧、電流、上昇、降下についてそれぞれに設定でき、出力のON−OFF時、出力設定の変更時のどちらにも有効です。
■通信機能
■ステータス出力
CV/CC 制御ステータスおよびアラームステータスを外部に出力することができます。
仕様・形名 | RX006-200 | RX012.5-120 | RX020-76 | RX040-38 | RX060-25 | ||
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出力仕様 | 定格出力電圧 | 6V | 12.5V | 20V | 40V | 60V | |
定格出力電流 | 200A | 120A | 76A | 38A | 25A | ||
定格出力電力 | 1,200W | 1,500W | 1,520W | 1,520W | 1,500W | ||
定電圧特性 | 設定範囲( カッコ内は設定分解能) | 0.000〜6.000V(1mV) | 0.00〜12.50V(10mV) | 0.00〜20.00V(10mV) | 0.00〜40.00V(10mV) | 0.00〜60.00V(10mV) | |
設定確度 | 設定値の±(0.05%+3mV) | 設定値の±(0.05%+6.25mV) | 設定値の±(0.05%+10mV) | 設定値の±(0.05%+20mV) | 設定値の±(0.05%+30mV) | ||
リップル(実効値) | 8mV以下 | ||||||
過渡回復時間 | 1.5ms | 1ms | 1ms | 1ms | 1ms | ||
定電流特性 | 設定範囲( カッコ内は設定分解能) | 0.0〜200.0A(100mA) | 0.0〜120.0A(100mA) | 0.00〜76.00A(10mA) | 0.00〜38.00A(10mA) | 0.00〜25.00A(10mA) | |
設定確度 | 設定値の±(0.2%+200mA) | 設定値の±(0.2%+120mA) | 設定値の±(0.2%+76mA) | 設定値の±(0.2%+38mA) | 設定値の±(0.2%+25mA) | ||
リップル(実効値) | 400mA | 240mA | 152mA | 95mA | 75mA | ||
保護装置 | 出力保護 | OVP(過電圧保護:約10〜110%の範囲で任意設定可)、OCP(過電流保護:約10〜110%の範囲で任意設定可)、過電力保護、過温度保護、誤配線防止 | |||||
入力仕様 | 動作電源(力率・効率) | AC85V〜265V 単相 47Hz〜63Hz | |||||
力率(AC100V/AC200V) | 0.99/0.98 | ||||||
効率(AC100V/AC200V) | 77% / 79% | 82% / 85% | 83% / 86% | 84% / 87% | 84% / 87% | ||
各種機能 | 内部抵抗可変 (通信からも制御可) | 0.000〜0.030 Ω | 0.000〜0.104 Ω | 0.000〜0.263 Ω | 0.000〜1.053 Ω | 0.000〜2.400 Ω | |
ラッシュ電流抑制機能 | 負荷の種類に応じて選択可能(CC優先モード) | ||||||
スルーレート可変機能 | 用途 | 負荷の種類に応じて選択可能(CC優先モード) | |||||
CV | 0.001〜0.06 V/ms | 0.001〜0.125 V/ms | 0.001〜0.2 V/ms | 0.001〜0.4 V/ms | 0.001〜0.6 V/ms | ||
CC | 0.001〜2A/ms | 0.001〜1.2A/ms | 0.001〜0.76A/ms | 0.001〜0.38A/ms | 0.001〜0.25A/ms | ||
メモリー機能 | 3組までの出力電圧・電流の組み合わせを書き込み、読み出しが可能 | ||||||
シーケンシャルON/OFF機能 | マルチ接続ケーブルを接続することにより、ON/OFFシーケンスを設定することが可能(ディレイ時間設定:0.00〜99.99s) | ||||||
通信インターフェイス | LAN, USB, RS-232C※, RS-485※標準装備 (GP-IBは工場オプション) ※オプション変換ケーブルが必要です。 | ||||||
外部アナログ制御、外部接点 | 出力電圧 | 外部電圧制御(フルスケール10V/5V選択可)または外部抵抗(5kΩ/10kΩ選択可)で制御可 | |||||
出力電流 | 外部電圧制御(フルスケール10V/5V選択可)または外部抵抗(5kΩ/10kΩ選択可)で制御可 | ||||||
(絶縁アナログコントロールは工場オプション) | 出力ON/OFF制御 | 外部接点で制御可能 | |||||
シャットダウン制御 | 外部接点で制御可能 | ||||||
アラームクリア | 外部接点で制御可能 | ||||||
外部アナログモニター | 出力電圧 | フルスケール10Vまたは5Vでモニター可 ※モニター電流は最大5mAです1MΩ以上の物を使用ください。 | |||||
出力電流 | フルスケール10Vまたは5Vでモニター可 ※モニター電流は最大5mAです1MΩ以上の物を使用ください。 | ||||||
外部ステータス出力(フォトカプラ・オープンコレクタMax30V 8mA) | CV STATUS | 定電圧モード動作 | |||||
CC STATUS | 定電流モード動作 | ||||||
ALM STATUS | 保護機能(OVP,HW OVP,OCP,OHP,FAN,SENSE,AC FAIL)または、 シャットダウン動作時 | ||||||
PWR ON STATUS | POWER ON状態 | ||||||
OUT ON STATUS | 出力ON状態 | ||||||
リモートセンシング 配線の電圧降下を補償 | 片道1Vまで | 片道1Vまで | 片道1Vまで | 片道2Vまで | 片道3Vまで | ||
並列運転 (同一機種に限る) | 最大4台まで (マスター機1台でコントロール可能) | ||||||
直列運転 (同一機種に限る) | 2台まで | ||||||
絶縁 | DC500V メガーにて、100MΩ以上 入力−出力、入力−シャーシ、出力−シャーシ各間 | ||||||
耐圧 | 入力−シャーシ:AC1500V/1 分間 入力−出力:AC3000V/1 分間 出力−シャーシ:DC1000V/1 分間 | ||||||
電磁適合性(EMC) | 次の指令および規格の要求事項に適応 【EMC 指令2004/108/EC】 | ||||||
安全規格 | 次の指令および規格の要求事項に適応 【低電圧指令2006/95/EC】 | ||||||
周囲環境 (凍結、結露、腐食性ガスのないこと) | 動作温度:0〜50℃但し、40℃以上の場合においては、1℃当たり 2.5%の割合で出力電力、出力電流のディレーティングが必要 動作湿度:20〜85%RH 高度:最大2000m | ||||||
冷却方式 | 出力感応形ファンモータによる強制空冷 | ||||||
外形寸法 (突起部分含ます) | 423W X 43.6H X 447.2D mm | ||||||
質量 | 約8.7kg |
※改良にともない、製品の仕様、外観形状など、おことわりなしに変更することがあります。
※改良にともない、製品の仕様、外観形状など、おことわりなしに変更することがあります。