NAシリーズオムロン
より速く、より効率的に、機械の操作や情報をモニタします。表示画面は7、9、12、15インチの全機種ともワイドスクリーンを採用。
さまざまなニーズに応える商品群
統合開発環境で機械を高速に開発
装置にトラブルが発生した場合には、早期の原因追究と対応が重要となります。
Sysmacプラットフォームにおいて、NAは早期の装置復旧を強力にサポートします。
■トラブルシュート機能
装置にトラブルが発生した際、ツールがインストールされたパソコンを持ってこなくても、NJ/NX/NYコントローラのコントローラ異常やコントローライベント・ユーザ異常・ユーザイベントを、NAで直接確認したりエラーを解除したりすることができます。
■セーフティモニタ【NEW】 これまでは、セーフティコントローラの変数に直接アクセスできませんでした。 NAは専用画面を作成することなく、セーフティCPUユニットやセーフティI/Oユニットへアクセスして、デバイス変数やI/Oの設定をモニタできるようになりました。 入出力マトリクスモニタでは、セーフティプログラム内で使用されているデバイス変数と外部の公開変数をモニタし、出力(異常状態)と入力(原因条件)を紐づけて確認することができます。 また、セーフティ入出力ユニットモニタでは、セーフティI/OユニットのON/OFF状態や各I/O端子に設定されている機器の情報を表示することができ、効率的にセーフティ機器を含めたシステム全体の状態把握ができます。 |
■操作・エラーログのサーバ自動転送【NEW】 システムが検知したエラーや、作業者がNAを操作した履歴を記録できます。その内容をNAに表示させたり、CSV形式で出力しPCで表示することはもちろん、自動でサーバに転送することもできます。 誰がいつどんな操作をしたのか時系列で把握することができ、異常発生時などの事後解析に活用できます。 |
■現場の画面を遠隔地から見る
•現場のHMI画面をEthernetやWiFi経由で、タブレットなどに表示、操作できます。
•リモートでアクセスするデバイスを管理、制限でき、利便性を確保しつつ、不用意な誤操作や情報漏えい防止に役立ちます。
■セキュリティ機能の強化 各オペレータにパスワードを付与し、必要な機能だけの権限にすることが可能。 権限のある人だけが機械を操作できます。 |
■資産を守る
•コントローラやセーフティ機器と同様に、プロジェクトもパスワードでプロテクト可能です。
•転送データを上書きや盗難から保護できます。
NAシリーズにはIAG(インテリジェント・アプリケーション・ガジェット)機能を搭載。
プロジェクトを部品化し、再利用性を高めることで、IAGは画面開発プロセスを簡単でスピーディにします。
シンプルな図形から複雑なオブジェクトまで、ファンクションブロックのようにお客様独自のコレクションを作成したり、プロジェクト間で共有したりすることが可能です。
■ステップ1:ビュー作成
コントロールや機械パーツコレクションの画像を使って、お客様独自のIAGを作成します。
インタフェースプロパティと、再利用時にオブジェクトを使用可能にする方法を設定します。
■ステップ2:スクリプト作成 多くの画像オブジェクト同様、IAG内にコードを埋め込むことができます。 コードにより、デバイス通信を行うといったガジェットも作成可能。 必要に応じて、NAシリーズの標準機能をVisual Basicで拡張することもできます。 |
■ステップ3:公開と配布 IAGを作成し、シミュレーションをしてテストした後、そのIAGを公開し、コレクションファイルを配布することで、再利用できるようになります。 グラフ、レシピ、アラームなどの画面制御に便利なIAGライブラリは「ソフトウェア」からダウンロードができます。 |
NA5
■全機種1677万色 ワイドスクリーンをラインナップ
■NAの機能をWindows上で実現
Soft-NAは、アプリケーション化したNAです。
お客様の対象となるシステムの環境や用途により、最適なハードウエアと組み合わせて使用いただくことで、よりフレキシブルに様々なシーンでNAをご活用いただけます。例えば、装置やラインの監視・データ収集がオフィスのパソコンでできたり、現場の産業用PCにNA機能を持たせることで別のアプリケーションと連携させたりすることができます。
■NA資産を流用可能
画面データは新たに作成する必要はなく、これまで作成されたNA画面データをそのままご使用いいただけます。
装置に産業用PCとNAの両方をご使用されている場合、NA機能を産業用PCにまとめ、2つのディスプレイを1つに集約することができ、装置の使い勝手の向上やコストダウンが期待できます。
■表示色1677万色(24bitフルカラー)の表現力
「きれい」を追求したビットマップファイルをご用意*1。操作性や視認性に優れた画面を作成できます。文字列データのテキスト表示も67種類の豊富なフォントで、美しく表現できます。また、DXFファイルにも対応しているため、CADデータの表示も可能です。拡大/縮小しても描画品質の劣化を気にする必要がありません。
■テキストの間接参照
ラベル(1行)やテキストボックス(複数行)のテキストを間接参照して表示を切り替えることが可能です。
装置の稼働状況やアラームの詳細情報の表示が簡単になります。
■タブコントロール機能 画面上の一部分がメモ帳のように使えます。 タブコントロールは最大64タブ、1画面に最大10個配置することができます。 画面を切り替えることなくタブを切り替えることで簡単に各種データのモニタ/変更が可能です。 |
■アラームビューワの項目設定操作の改善、ソート・フィルタ機能
アラームの設定が容易なため、アラーム機能の作画工数を削減できます。
あらかじめ設定した項目で「ソート」したり任意のキーワードで「フィルタリング」することができます。
多数発生しているアラームからすぐに見たい異常箇所を特定できます。
■スケーリング機能
数値表示・入力やグローバル変数に対してスケール設定が可能です。
登録しておいた変換式に応じて、変数の値を変換できるので、コントローラ内部データをわかりやすく見せることができます。
■折れ線グラフ機能
コントローラ上の変数や多次元配列の情報を折れ線グラフとして表示できます。
またサブルーチン(Visual Basic)を使って、NJ/NX/NYのSDカード内のCSVファイルを折れ線グラフとして表示もできます。モーション動作のログ結果など大型の配列データについては、先頭からのオフセットで表示範囲を指定することもできます。
■アジア言語での画面入力機能
NAのキーバッドにアジア言語キーパッド「日本語、中国語(簡体字)、中国語(繁体字)、韓国語」が使用可能です。
言語機能を使用すると、言語切り替え時に自動的に文字入力用キーパッドも変更されます。
食品包装機のレシピ追加作業などに母国語の言語にて品種名の入力ができます。
■サブルーチンプログラムのマルチスレッドによる実行
処理に時間がかかるサブルーチンでも、画面の描画更新に影響を与えずに実行できます。
例えば、繰り返し回数が多くなりやすいデータ処理や、待ち時間が発生する処理など、処理時間がかかるサブルーチンを実行中でも、画面の描画を継続でき、操作性、視認性に影響を与えません。
■発生中ユーザアラームからページジャンプ
各アラーム設定で詳細画面のページを設定することができます。
アラーム発生時に、該当のアラームを選択し、トラブルシュートの画面を確認することができます。
■キーパッドのユーザカスタム機能およびオブジェクトの操作性向上
標準キーパッドのサイズ変更やお客様専用に不要なキーを外したり、ボタン押下で特殊な動きをカスタマイズすることができます。
キーパッドを操作しやすくしたり、お客様のアプリケーションに合ったキーパッドが簡単に作成できます。
また、チェックボックス・スライダー・ラジオボタンの大きさが変更可能で、オブジェクトを大きくして機械の操作性を向上できます。
■上下限間接指定
データ入力部品などの上限値・下限値に変数を設定することで、上下限値を動的に変更可能です。
機械の状態に応じて入力を制限できます。
■ページ番号指定
ページに対して任意の数値を割り当てることができ、PLCからのページ切替動作を容易に制御可能になります。
これまで使用していたサブルーチンが不要になり、特に画面番号を数値で指定するケースの多いCJシリーズ使用時に有効です。*1
*1.NJ/NX/NYシリーズでも使用できる機能です
■統合開発環境
Sysmac Studio上でNJ/NX/NYシリーズとNAシリーズがリアルタイムに情報を共有することで、高い設計生産性を実現します。
複数デバイスの同時画面表示
NAシリーズHMIの編集画面とNJ/NX/NYコントローラ編集画面を同時に表示し編集作業ができます。
そのため、デバイスを切り替えることなく編集できるので、コントローラとHMIトータルの設計効率が向上します。
ラダー・HMI並行開発
プロジェクトファイルからNAをデバイス単位でインポート・エクスポートすることが可能です。
コントローラ・HMI設計者がそれぞれ並行開発する場合に、画面データをコントローラ側のプロジェクトにマージすることができます。
ドラッグ&ドロップでオブジェクト作成
NAシリーズHMIの画面で表示、書込したい変数をラダー編集画面からドラッグ&ドロップするだけで自動的に変数を割り付けてオブジェクトを作成できます。*
HMIの変数作成、割付が不要となり、設計効率が大幅に向上します。
*入力接点を指定した場合はボタン、出力接点の場合はランプを自動作成。
コントローラからNAへの変数マッピング強化
・NJ/NX/NYコントローラの変数を自動的にNAシリーズHMIにマッピングすることが可能です。
設計効率の向上と変数追加時のマッピング忘れを防止します。
・手動マッピング時にデバイス名の生成ルールをカスタマイズ可能としました。お好みのルールでマッピングすることができます。
NAからコントローラへの変数追加が容易
NAシリーズHMIで新規に登録した変数を、オブジェクトのプロパティやNAのグローバル変数テーブルから、コントローラ変数テーブルに登録・マッピングすることができます。
毎回コントローラのグローバル変数テーブルに戻って追加する必要がなく、作業時間が削減されます。
リソースマネジメント
お客様の装置のグローバル展開やモジュール化設計対応をサポートします。
言語設定機能
・言語ごとにフォント様式、サイズ、スタイルが設定でき、お客様の規定フォントでの設定や、言語に合わせた見やすいフォントにすることが可能です。
また個別のオブジェクト文字列のフォントだけを言語ごとに設定することも可能です。
・デフォルト言語が変更可能で、画面だけでなくプロパティやアラームグループが現地の言語で表示され、設計生産性が向上します。
ユーザアラーム編集機能強化
・アラームテーブルのレイアウトで、Excelへのエクスポート・インポート。Excelのソート、フィルタ機能を使って編集することができます。
・メッセージと詳細内容の両方の文字列を、まとめてExcelへエクスポート・インポート。アラームID単位で整列して表示するため、全文字列情報を見比べながらの編集が可能です。
・アラームを装置のモジュール単位などでグループ分けしても、全アラームテーブル情報をまとめてインポート・エクスポートが可能です。
リソース編集機能強化
・文字列情報を直接プロパティに登録するだけでなく、先にIDを割り付けて、後でIDに文字列を入力することが可能です。
リソースIDを基準に管理することで、画面を標準化し、装置仕様に応じて文字列をExcelなどで後からまとめて入力するすることができます。
・リソースを装置のモジュール単位などでグループ分けしても、全リソーステーブル情報をまとめてインポート・エクスポートすることが可能です。
・同一ページのボタン・ランプの変数や表現式、リソースID・文字列などのオブジェクトプロパティを、すべての言語データでインポート・エクスポートが可能です。
Excel上でのプロパティ一括編集や、文字列の多言語編集を行うことで、リソース編集効率や品質が向上します。
■画面エディタ
シンプルに徹したGUIと、作業動線を最小限にする便利な支援機能が充実
ページのインポート/エクスポート【NEW】
ページをライブラリファイルとして保存することができ、
別のプロジェクトファイルにおいて、ページ単位で再利用することができます。
ボタンタイプの変更
セット・モーメンタリといったボタンの種類をプロパティで切り替えることができます。
設計中・設計後でもボタンの種類を容易に変更可能です。
ボタン/ランプ部品
1つの部品でボタンとランプの機能を組み合わせた様々な部品を簡単に作成できます。
データ順次入力
入力カーソル移動順序が設定可能です。
連続して数値を入力する場合、テンキーのエンターキー押下で次の数値入力に自動的に移動します。
装置の入力手順化やオペレータの操作工数削減ができます。
オブジェクトの連続設計
同じ外観・設定の部品を変数割り付けを変更して一度に複数作成することができます。
画面作成工数を大幅に削減できます。
NA本体の画面印刷機能
NA本体が表示している画面のスクリーンショットをNAのSDカードやUSBメモリに保存できます。
・機械の操作説明書を作成するためにNA操作中の画面が必要な場合
・現場トラブル発生中に、現在表示している画面を証拠として保存したい場合
サポートフォーマット: PNG
■統合シミュレータ
・NJ/NX/NYコントローラとNAシリーズHMIのシミュレエータを同時に表示して実行可能。
コントローラのプログラムとNA画面表示の連動や、NAの操作とVBプログラムの連動など動作確認を同時に行うことができます。
・シミュレータを止めずに、任意ページを選択し表示したり、プロパティの変更が可能。
シミュレーション時に発見した修正箇所をすぐに修正し、あとでまとめてビルドすることで、修正漏れの防止やビルド回数を削減できます。
■ウォッチウィンドウ機能
NJ/NX/NYコントローラと同じGUIを採用。
モニタ/変更したい変数を登録し、ウォッチウィンドウ上で値を変更することで、実機がなくてもNAシミュレータ画面上での画面デバッグが簡単にできます。
■クロスリファレンス機能
NJ/NX/NYコントローラと同じGUIのクロスリファレンス機能を搭載。
検索したい変数をグローバル変数上でクリックすると、その変数を使用している箇所(発生箇所)がクロスリファレンスウィンドウ上に表示されます。
発生箇所をクリックすると、コントローラとHMIを含むプロジェクト全体で検索・ジャンプが可能なため、ラダーや画面を含むプロジェクトトータルの設計・デバッグ効率が向上します。
■検索&置換機能
プロジェクト内のすべてのサブルーチン(Visual Basic)やオブジェクトのテキストや変数の文字列を検索/置換できます。
変数名や銘板などの編集/デバッグを効率的に行えます。