新商品情報

アンプ内蔵形TOFレーザセンサ

E3AS-HFシリーズオムロン

広い検出範囲(0.05〜6m)と優れた角度特性(最大±85°)で、ワークから離れた位置に設置しても黒などの低反射ワークを安定して検出

オムロン アンプ内蔵形TOFレーザセンサ E3AS-HFシリーズのイメージ

1.広い検出範囲と優れた角度特性を両立

従来の長距離反射形センサは、検出対象の色・形状の影響を受けて検出が安定しない場合がありました。
E3AS-HFは、独自のセンシングアルゴリズムで問題を克服。センサ選定・設計の悩みを解消します。

0.05〜6mの検出範囲と最大±85°の角度特性


人やロボットの作業動線を妨げない場所にセンサを設置できます。ワークとの衝突による光軸ズレやケーブル断線などの故障リスクを回避し、検出ワークの変更・追加があった場合も安定した検出が実現できます。

■塗装後車体ボディの着座検知
長距離からの傾きのある設置環境や黒、青などの低反射かつ光沢ワークでも安定検出ができます。

■ボディパネルの車種判別
治具にセットされたボディパネルの穴やピンを検出し、車種判別や部品の有無検知を行います。優れた角度特性を保有しているため、人やロボットの作業動線外に設置することができます。

■パレタイジング工程のワーク検出
多色が混在する低反射ワークでも安定検出を実現。透過形センサと比べ、設置・配線工数を削減することができます。

抜群の検出性能を実現する3つの技術


■ワークを選ばず安定検出できるTOF方式
TOFとは時間差で距離を計測する方式のため、ワークの色・材質の影響を受けにくくなります。また少ない受光量でも検出できるため、黒ゴムなどの低反射ワークであっても、長距離検出が可能になります。

TOFの動作原理

超高速サンプリングと独自積算処理【特許取得済】*2
毎秒100億回の超高速サンプリングによって得られる約1000万点のデータを積算処理することで、受光波形の鮮明化とノイズを極小化し、わずかな光でも安定した検出が可能になります。

■安全面に配慮したレーザクラス1
レーザクラス1の制限の中で強い投光パワーを照射し、これを最新のデバイスと高周波回路設計技術を組み合わせることで非常に狭いパルス幅でのレーザ制御を実現しました。
これにより、作業者の安全確保や装置の保護対策が軽減でき、コンパクトかつコストを抑えた装置設計が可能となります。

高周波回路設計技術【特許出願中】*2

■高感度受光素子を制御するアルゴリズム
わずかな受光量を検出する高感度APD*3を搭載。
センサ内部の温度素子によりリアルタイム温度補正することで、温度による特性変動を抑制し安定検出を実現しました。

リアルタイム温度補正【特許出願中】*2

*2. 「特許出願中/特許取得済」の表記は、日本で特許出願中または特許取得済であることを示しています。(2024年9月現在)
*3. APD : Avalanche Photo Diode(高感度受光素子)

2.複数センサ使用時でも相互干渉しない設備を実現

自動相互干渉防止


E3AS-HFはセンサごとのチャネル設定不要でセンサの相互干渉を防ぐ技術を搭載しました。
センサを対向設置しても相互干渉せず、設備停止を削減することができます。

■自動倉庫内のパレット検出
自動倉庫内を無数に横断するシャトルにセンサがどのタイミングで対向するのか想定が困難だったため、不意な相互干渉によるライン停止が起きていました。E3AS-HFなら自動相互干渉防止機能を搭載しておりチャネル設定不要で誤動作を防ぐことができます。

■自動相互干渉防止機能を実現する技術【特許出願中】*1
センサごとに固有の投光パターンを保有しているので、相互干渉を防ぐことができます。万が一誤動作が発生する場合でもマニュアル設定で対応できるように設計しています。

投光パターンイメージ

3.視認しやすい有機ELディスプレイ搭載

従来の反射形光電センサの設定は難しく、スキルや経験が必要でした。
誰もが安心して設定できる操作性にこだわり、立上げ工数削減と長期安定稼働を実現します。

有機ELディスプレイ×5言語対応


用途に応じた検出表示切替が可能なため、センサの状態をすぐに確認することができます。
また、5言語に対応したことで海外に出荷する装置に対し、現地における円滑な立上げが可能です。

■高輝度底面表示灯【特許出願中】*1
底面表示灯の搭載により、高所に設置したセンサの動作状態を確認することが可能です。

*1. 「特許出願中/特許取得済」の表記は、日本で特許出願中または特許取得済であることを示しています。(2024年9月現在)

使いやすさを追求した様々な機能を搭載

スポット径の調整【特許出願中】*1


ピンなどの小さいワークを“点”で検出したい用途や穴などの表面状態を“面”で検出したい用途に応じて、センサ上面のダイアルでスポット径を3段階に可変調整することができます。

■ローラコンベア上のワーク検出
スポット径を約φ2mmまで集光でき、光軸をローラコンベア間に通すことで、ワークのみを安定検出することが可能です。

■パレット残数検出
スポット径をφ40mmまで拡大でき、パレットのような形状や穴の有無の影響を受けずに安定検出することが可能です。

スケーリング機能


デジタル出力値(測定距離)を任意の電流出力値へ変換する機能です。お客様が使用している検出距離範囲が狭い場合にお使いください。スケーリング機能を使用することで微小変化を捉えることができます。

防汚コーティング【特許取得済】*1


光電センサの原理上、センサ検出面が汚れると誤検出が発生してしまいます。検出面に施した防汚コーティングにより、紙粉などの付着防止に加え、検出面の曇りを防ぎます。また、アクセサリのエアブローユニットと併用いただくことで、センサの清掃回数の削減にも貢献します。

エアブローユニット【特許取得済】*1

エアブローユニットを装着することで、清掃しにくい高所に設置されたセンサ検出面の汚れを防ぎ、誤検出頻度を大幅に削減します。

耐環境性を兼ね備えた構造設計


水・油・高圧洗浄の耐性も高く、過酷な環境下でも使用できます。

使用周囲温度-30℃でも安定稼働


センサ内部にヒーターと温度センサを搭載し、それらを組み合わせてセンサを制御することで冷凍倉庫内のような低温度環境下でも安心してお使いいただけます。

*1. 「特許出願中/特許取得済」の表記は、日本で特許出願中または特許取得済であることを示しています。(2024年9月現在)

製造現場を見える化するIO-Link標準搭載

IO-LinkはON/OFF信号だけでなく、センサ情報を上位コントローラと双方向に送受信が可能です。それによりセンサの状態監視をリアルタイムに実行し、立上げ・交換作業時の各種設定工数の短縮、予期せぬトラブルによる突発的な設備停止を削減します。

オープンな国際標準規格


IO-Linkは、国際規格IEC 61131-9で規定されたセンサ/アクチュエータとI/Oターミナル間のオープンな情報技術(インターフェース)です。

■グローバル展開に対応
すべてのIO-Linkセンサは、自身がどのような機器であり、どのようなパラメータ設定が必要かを記述したIODD(IO Data Description)ファイルを持っています。IODDファイルはグローバル共通になっているので、メーカに関係なくすべてのIO-Linkセンサが同じように使用可能です。

IO-Linkでラインの立上げ・保守を少人数、短時間で実施


IO-Linkにより、一括設定での立上げ期間短縮や、現場データを活用して量産後のトラブル対応時間の削減を実現します。

IO-Linkデバイス設定ツールからの一括書き込みで立上げ短縮

ラインに設置された何千台ものセンサの設定情報を一括で書き込みできるため、設定時間を短縮し、人によるばらつきを削減できます。

■センサデータのチェック・モニタで予兆監視・最短復旧
汚れなどによる光量低下をモニタでお知らせし、誤検出をあらかじめ予測して対処でき、突発的なライン停止を削減します。

装置内のデータ化を実現するIO-Link

・EtherCAT®は、Beckhoff Automation GmbH(ドイツ)よりライセンスを受けた特許取得済み技術であり登録商標です。
・EtherNet/IPTMはODVAの商標です。
・QRコードは株式会社デンソーウェーブの登録商標です。
・EcolabおよびロゴはEcolab USA Inc.の登録商標です。
・Smartclickは、オムロン株式会社の日本およびその他の国における商標または登録商標です。
・その他、記載されている会社名と製品名などにつきましては、各社の登録商標または商標です。
・本ページで使用している製品写真や図にはイメージ画像が含まれており、実物とは異なる場合があります。

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